Q. マナビリアをご採用頂いたきっかけや,使ってみてよかったと思う点は何ですか?

 

 教員や保護者による作業がなく、生徒一人一人の状況にあわせた支援が実現できる点がとても使いやすいです。 本校には漢字の読みについて支援が必要な生徒が在籍しており、普段使っている紙のワークに「ルビ」を振りたいと思っていたところ、マナビリアなら「ワークと同じ問題に、個別に総ルビを振って取り組める」とのことで採用しました。各メーカーや教育委員会などにも問い合わせましたが、ルビが必要な生徒の教材だけにルビを振ることは難しいとのことでした。 このような場合、教員または保護者の方がルビを振るなどの作業を行っていることもあったため、 とても助かりました。
 ルビが振ってあることでスムーズに学習できるという生徒の存在には教員や保護者が気付けていないケースもあるため、生徒自身が表示させるかどうか選択できるなど、生徒一人一人の状況にあわせて調整できる点が大変便利で効果的でした。 
 2022年度からマナビリアを利用していましたが、(後述のような場面での)使い勝手がよかったので2023年度は別教科でも「よくわかる学習」と「マナビリア」を採用しました。

Q. どのような場面でマナビリアを活用されていますか?

 「よくわかる学習」の2周目として生徒に任意で取り組ませています。やはり入試が手書きなので、紙に書いて解く問題にもしっかり慣れさせておきたいという意味で「よくわかる学習」の取り組みは必須にしています。紙もタブレットも追加の費用負担なく使える点は「よくわかる学習」とマナビリアのとても良いところだと思います。 
 先生画面からは、必要に応じて学力が高い生徒やタブレットの扱いに長けている生徒、また1週目からマナビリアをやりたいという生徒(後述)の学習状況をチェックしています。間違いが多い問題については次の授業で復習したり、前回の授業でどう教えたか振り返って次回の授業に活かしたりなどしています。

Q. 生徒の皆さんからはどのような反応がありますか? 

 希望する生徒には1周目からマナビリアをやってもよいと案内しています。ただしその場合でも「よくわかる学習」への取り組みは必須にしているのですが、思っていたよりも1周目からマナビリアを選ぶ生徒が多く驚きました。タブレットでの学習の方が生徒にとってはとっつきやすいようです。学習の形態(スタイル)も生徒自身が選ぶことができる点は生徒にとっても学習意欲や効果の点でプラスの影響があるようです。 

 総ルビ機能はとてもよいので、さらにいうと「読み上げ」などの支援が必要な生徒への「合理的配慮」の機能が充実するともっと様々な生徒へ対応できてよいのではと思っています。

インタビューを終えて 

 石澤先生の他にも、高校入試の際に合理的配慮や特別措置の申請を行う際に必要とされることが多い「中学校で受けていた“合理的配慮の具体的な内容“」として、マナビリアの総ルビや拡大表示機能の活用を記載される事例もあると聞いております。これからも明治図書では様々な生徒児童が学習しやすい教材を提供するために機能の充実や改善を続けて参ります。 (明治図書出版㈱教育ソリューション事業部ICT支援課 中垣)

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